商品の価格はわかりやすく適正価格が望ましいですね
「福岡大川市で開催中の展示会への車中から」
社会に出てから流通業で働いてきました。
世の中の流れはバブル時代、バブル崩壊、リーマンショック、など経験して扱う品は
何億もする絵画を販売する高級百貨店に新卒で入社、
翌年、当時世間を賑わせたイトマン事件の渦中に、
その直後、家業に入社、
バブル崩壊でモノの価値(本来は供給と需要のバランスで成り立つ)がよくわからない時代に入り
平成の30年間をバタバタ過ごしました。
30年間は値段の付け方があるのかないのか理解しにくい期間でした。
具体的にはメーカーの価格が◯◯円なのに半額値引き、4割値引き、3割値引きなどです。
販売する私は、値引きして商売、業界が成り立つのだったら
最初からメーカー希望販売価格(上代)を下げればいいのに?
と疑問でした。どんどん景気が悪くなった平成には、昭和からも実際あった販売方法だけど、
消費者意識を考えると何割値引きです!と伝えた方が購入に結びやすい幻想であり
自己研鑽しなかった販売スタイルだったかも。
これを長年、家具業界も電化製品など耐久商材であるべきモノを世に送り出す私達は
当たり前におこなってきました。
ここ数年は電化製品を販売する多くのお店は上代を言わなくなって、
オープン価格がかなり占めてきた感があります。
あくまでお選ぶのは消費者のみなさんです。
インターネットが一般的になった今、1円でも安く購入したい方はネット検索を徹底的にされるでしょう。
ブランド家具と呼ばれる品は品質、耐久性の伴った品は上代から何割引の時代が過去のモノになりつつあります。
家具の製造メーカーも少しずつ変化して来ました。
しかし一部の販売会社は価格以外の長所を磨かず値引率にこだわるお店があります。
冒頭に書いた様に本来耐久性の高い耐久商材は高度な商品知識を持った販売員、販売店での納得のいく購入や
購入後の修理、メンテナンスが自社で動くアフターフォローなどが大切です。
元々数年で壊れやすい材、薬品、塗料や生産工程で安く感じさせる品をそれなりの金額で販売されるお店は
永続的には使えません、修理は出来たとしても日本で直すと人件費、運送費が高額に感じることを伝えず
「この商品いいでしょうー」など機能的な説明無しにセルフ販売に近い販売の仕方で営業されています。
昔から家具は長く使えるものと昭和当時の品質の高い品ばかりの時代であった時に購入された方や
長く使えるものですと周囲から聞いたことのあるお客様は、
長く(永く)使えると疑うことなく購入されている方が多いのではないでしょうか。
メーカーが設定するメーカー希望販売価格(上代)はそのままの金額が商品の本来の価値である業界を目指したい。
長文になりました。永く正直な業界が続きます様に祈念し、今日の展示会でもメーカーにみんなに伝えます。